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三重大学大学院教育学研究科修了生の声

これまで三重大学大学院教育学研究科は多くの修了生を輩出してきました。最近修了された方々に本学研究科で学んだ感想を伺いました。そのいくつかを紹介します。

修了生の中には多くの現職教員の方もいます。その方々の本研究科入学にあたり、優秀な現職教員の方に本研究科で学ぶ機会を与えられた各学校長の英断に対し、また同僚の先生方の理解および教育委員会の深い配慮に厚くお礼申し上げたいと思います。(氏名・勤務校は許可をいただいた方のみ公開しています。)

2006(平成18)年度以前の修了生(現職教員のみ)

私は、授業における教師の意識改善について問題意識を持ち、その課題を解決すべく障害児教育専攻に入学しました。大学院生活は、研究に専念し多忙な日々でしたが、充実した2年間でした。このときの経験は現在、特別支援教育の推進に役立っています。

障害児教育専修(平成14年度修了)

私は、大学時代は幼児教育が専門でしたので、社会科教育に力を入れて研修をしたのは、教育現場に入ってからでした。そのため、授業においても「理論なき実践」を日々感じており、教授から社会科教育の理論を学ぼうと思い、長期研修制度を利用しました。

大学院の授業は、ほとんどがゼミ形式なので、教授も含めたディスカッションで行われます。そのため、自分の考えをしっかりと持ち、授業に参加しなくてはいけません。学部上がりの学生や現職の学生などさまざまな考えを持った人たちと意見をぶつけ合い、すり合わせをしていく中で自分の考えをさらに深化させることができました。特に、社会科教育誕生時(初期社会科)の理念を学ぶことができたのは、私にとってはまさに「目から鱗」でした。

私の場合、修士論文は実践研究が主体でしたので、2年目に学校現場にて行った授業記録をもとに教授のアドバイスを受けながら進めることができました。そのようなことは又とない機会でしたので、この時に学んだノウハウは現在においても授業づくりに大きく役立っています。

学会に参加する機会があり、現在の教育研究の最先端を知ることができただけではなく、自分が研究してきたことを学会にて発表することができ、大きな経験となりました。

この2年間、大学院での学びは現在、私の教員としての礎となっています。

社会科教育専修(平成17年度修了)

高校教員として15年以上現場に携わる中、変化する学校環境に対応するために、自分自身のスキルアップを図る必要性を日々強く感じていました。そのことが、内地留学によって実現できたと思います。また、未熟な大学時代を振り返って、2年間にわたって専門教科をとことん追求することにより、予想以上の成果を上げることができ満足しています。

数学教育専修(平成18年度修了):藤川 千恵子(松阪高校)

第2次世界大戦後の「新制高等学校数学科の成立史」に取り組み、占領軍が日本の数学教育に与えた影響を、GHQ/SCAPの機密文書を用いて明らかにすることが私の研究テーマでした。歴史研究における前人未踏のテーマを与えていただき、その成果を数多く学会発表させていただきました。何より、三重大学大学院において、「研究者のスピリット」を教わったことが私の一生の宝となっています。三重大学の先生方にはとても感謝しています。

数学教育専修(平成18年度修了):田中 伸明(津東高校)

学校現場では日々の業務に追われ、数学をじっくり勉強することが出来ずにいました。しかし、今回の内地留学で、指導教官並びに数学教室の諸先生方の熱心なご指導により、とても充実した2年間を大学院で送ることが出来ました。今後も数学の勉強を継続したいと思っています。自分の今後あるべき姿を発見出来たように思います。

数学教育専修(平成18年度修了):森 浩幸(川越高校)

今の学校教育をめぐる諸問題を知り、その問題の原因と今後の方向性を、指導教員をはじめとする先生方、大学院生、研究室生と語り合うことができました。2年間で知り得たこととかかわった方々が何よりの財産だと思っています。また、現場で授業実践することで、具体的にどう授業を構成するのか、授業からどう解釈するのかを学ぶことができました。改めて、教師は授業で勝負していることを感じました。2年間での学びを現場に戻って日々の実践の中で問い直しているところです。

保健体育専修(平成18年度修了):篠原 充(北立誠小学校)

英語教授法全般や学習者の情意的な側面を意識した指導法に関する知識等が学べ、演習ではアジア諸国の留学生から興味深い話を聞く機会もありました。また、文献研究もこの機会なしには到底できなかったことだろうと思います。残念なことは教授法の理論に基づき、それぞれの学校現場で応用し、それについて議論するマイクロ・ティーティングのような演習があるとさらに充実していただろうと思うことです。一方で、教科教育以外の演習や講義も、教授法やそれ以外の部分での知識や経験の幅を広げてくれたような気がしました。

英語教育専修(平成18年度修了)
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2007(平成19)年度修了生(*=現職教員)

1.本研究科で学んだ2年間の感想

この2年間を振り返って思うことは、大学院生活は充実した毎日で、大変貴重な経験であったということです。先生方はとても丁寧にご指導くださり、事務関係の方々も親切に接してくださいました。この2年間、恵まれた環境の中で研究をさせていただけたように思います。

そのような中で、2年間を振り返ってみると大きく2つのことが言えるように思います。まず一点目は、物事に対して自分自身で考える・研究するという基本姿勢がしっかりと身についたように思います。大学生のときに比べ、より主体的に深く考えるようになりました。

二点目は、自分の専攻している分野の特徴や意義を再確認できました。私は国語教育専修でしたので、専門性を高めることで「国語教育とはどのようなものか」ということを改めて認識すると共に、新たな役割を発見できました。また、他の教科にも触れる機会があったことで、その違いを認識し、自身の専門の特徴・役割がよりはっきりと見えてきたように思います。一つの専門を突き詰めていくだけではなく、全体像を意識していくことで、自身の専門や考えがよく見えるようになると実感しました。

このような変化を与えてくれたこの2年間は、私にとって大変有意義であり、今後の活動への原動力となると思います。お世話になった皆様には心から感謝したいと思います。2年間、ありがとうございました。

2.要望

授業に関しては、もう少し講義形式の授業もしていただけたらと思います。大学院ともなれば自分で学んでいくことが当たり前ですが、各専修の概論といった基礎的なことも講義の形でしていただけると、自分では曖昧に認識していたことが体系づけられると思います。自分の基礎研究のさらに基礎がしっかりすることで、より自分の位置がはっきりと見えてくるので、研究もよりしやすくなるのではないでしょうか。

また、免許に関してお願い致したいことがあります。教育では、自分の専門以外の免許も取得していることは、大きな力となります。しかし、自分の専門以外の免許取得は、大学の制度的に難しい状況にあります。時間割上は、学生の意欲次第で他免許の取得も可能であっても、大学の単位認定の制度が整っていないために実現できない状況にあるので、できれば大学院においても免許の取得に関して考えていただきたいと思います。

国語教育専修:A.Y.

1.三重大学教育研究科で学んだ2年間の感想

振り返れば、あっという間の二年間でした。大学を卒業して六年のブ ランクはなかなかに大きく、色々と大変でした(もちろん、それを指導された先生方が一番苦労されたことと思います・・・)。いつの間にか、「勉強する私」から「勉強させる私」に変わっていたのだと強く感じました。二年間、といっても正確には二年目は現場と半々だったので、実質は一年半ですが、「勉強する私」を取り戻せたことと、何より、専門の数学をもう一度やり直し研究を深めることで、数学の楽しさを再認識できたことが大きな収穫であったと思います。今後、本格的に現場に復帰した後も、ここで学んだこと、感じたこと、考えたことを生かして「生徒とともに学ぶ私」になっていきたいと思います。

2.三重大学教育研究科に対する要望

「研修という観点から」
現場から大学院に入るときに気を使ったのが、自分の学力もそうですが、実は同僚や管理職との関係だったような気がします。特にこの研修は研修のための説明も何もなく、4月のはじめに辞令を受け取り、後は放りだされます。研修に関して疑問があっても、現場は 「大学院に聞け」と言うし、大学では「現場のことは分からない」と言われて、拠り所がなく不安になった日もありました。先輩からの口承伝達がほとんどでした。大学側も「研修の制度・規則」を知るべきではないかと思います。もちろん、現場に対しても同じことがいえます。ただ、どちらか一方が知っていれば良いのではなく、研修者本人も含めて共通に知っているべきなのではないかと思います。

「大学院生という観点から」
特に数学教室の先生方には、知識・理解力に乏しい私をここまでご指導くださったことに心から感謝しています。また、学務・事務の方にも、様々な場面でお世話になり、大変感謝しています。2 年間を快適に過ごすことができました。

気になったのはアンケートの多さです。内部評価の関係からか、(古い話ですが)自分の学生時代に比べてあまりの多さに驚きました。評価に有用かもしれませんが、アンケートも数が多すぎると、回答がいい加減になってしまうこともあると思います。

また、ずいぶん遅い時期になって「学びなおし」の予算がついたと言われてびっくりしました。何の前触れもなく突然のことだったの で・・・。それに、ネーミングも「学びなおし」と言われては、何だか「出来が悪いから勉強しなおしなさい」と言われているような気がしました(出来が良いわけではない事は認めますが)。予算としてくださるのであれば、早い時期に(もっと素敵なネーミングで)頂きたかったです。

数学教育専修*

三重大学教育研究科で学んだ2年間の感想

私が大学院進学を志すようになったきっかけは、大学3年生の時の教育実習で、授業をし、生徒と接していく日々の中で改めて私は教師になりたいと思えた反面、自分の未熟さを知り、社会に出る前にもっと知識を増やし自信をつけたいと思ったからです。そこで、三重大学で4年間過ごした後、三重大学教育研究科へ進学することを決めました。

大学院では多忙な日々を過ごし、2年間も過ごしたと思えないくらい早く過ぎていきました。しかし、2年間はとても充実しており、研究の面ではもちろんのこと、以前より様々な面で実力や自信がつき、予想以上に成長できたと思います。その中でも特に私が大学院で得たと思う3つの事柄を簡単に紹介します。

まず、文章能力です。今までは文章を書くことが苦手で、文章を書くことに何も気を遣っていませんでしたが、大学院へ入学して文章を書く機会が増え、今では読み手に一回で理解してもらえるように文章を推敲し、少しの文章にもかなり注意を払うようになりました。卒業論文から修士論文にわたって丁寧な論文指導をしてくれた先生には感謝しています。

次に、TA(ティーチングアシスタント)をさせてもらったことです。TAとして、授業中に学生に助言やアドバイスをしたり学生からの質問に答えたりしました。これはかなり難しく、苦戦しました。どう言ったらわかってもらえるのか悩みましたが、わかってもらった時は嬉しかったです。TAさせてもらったことで、指導することの難しさを改めて痛感しましたし、将来教師になりたい私にとっていい機会になりました。

さらに、教育研究科は教科別に分かれているので少人数制です。そのため、先生達との距離は近く、学生の意見を取り入れて授業をしてくれます。また質問もしやすいので専門的なことを深く勉強することができました。授業以外にも団欒をしたり相談にのってくれたりと、アットホームな雰囲気で過ごしやすかったです。

家政教育専修:M.H
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