コースの特色

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国語教育ゼミナール
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毎年開催される国語科シンポジウム

私たちは言語でものごとを認識し、思考し、他者とかかわっています。人間にとって、言語は大変重要な存在です。そう考えるとき、日本語という言語を扱う教科、すなわち国語科は、子どもの成長にとって極めて重要な役割を担っていると言えるでしょう。国語教育コースの目的は、"小学校・中学校・高等学校で、確かで豊かな国語科の授業を行うことのできる教員"を育てることにあります。

国語科の授業を行うためには、まずは自分が文章を読めなければなりません。文章が書けなければなりません。人の話を聞いたり、自らが話したりする力も必要です。読んだり書いたり聞いたり話したりする、そのための知識を持っていることも求められます。そうした言葉にかかわる知識や経験を積むことが、国語科を指導するためには不可欠なのです。そして、そのような日本語に関する専門的知見を広げ深められるのが、国語教育コースの魅力です。国語学(日本語学)、国文学、書道といった、日本語をめぐる様々な知と芸術の世界が国語教育コースにはあります。

さらに、国語科を教えようとするのであれば、児童生徒のことも理解しておかないといけません。背丈が伸び体重が増えるように、子どもの言語能力は成長していきます。その過程を見定めることも、教師の重要な役割です。また、多くの教育者や研究者によってもたらされた過去の財産を活かして、国語教育の方法について学ぶことも大切です。つまり教師には、言葉の学びにかかわって、子どもの実態と教育のあり方を洞察する力が求められるのです。そうした子ども観と教育観を鍛えることができるのも、国語教育コースの特徴です。

カリキュラムの特色

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書道の授業

国語教育コースのカリキュラムは、国語学(日本語学)、国文学、書道、国語教育学の4つの分野から成ります。

国語学(日本語学)では、言語とは何かを考えつつ、日本語の音声・文字・文法・語彙・地域語などについて、歴史的変遷と現在のありようを学びます。コンピュータによる言語資料の処理の方法を習得し、その有効性を知ることもできます。

国文学では、いわゆる古典文学については、各作品の読みを深める考察とともに、そ れぞれの時代の政治的・宗教的、あるいは生活者としての背景とかかわらせること によって、文学を史的現象として、立体的に学びます。近現代文学については、明治 から現代までの代表的な文学作品を史的に展望しながら、作品が書かれた社会的背景も含めてさまざまな角度から分析・考察します。

書道では、楷書と行書の理論と歴史の基礎的な理解を深めるとともに、鑑賞力を養います。実技では中学校教科書の楷書から始め、古典臨書へと進み、毛筆の運筆を習得します。

国語教育学では、国語科の教科構造を把握し、学習指導要領や授業の実践記録の分析などから、現在の子どもたちの学びの課題を考えます。また、教科書の教材や関連資料などを取り上げて、授業のあり方について具体的に検 討します。

これら4つの領域は、横断的に組み合わせて学ぶことで、いっそう深く理解することができます。いずれも将来教員として指導する際に必要な認識や技能となりますが、そのことを離れても、学びがいのある内容です。

このような人を求めます

子どもの発達を目標として、情熱を持って教育にあたろうという意欲のある人。そのために、子どもと社会の言葉のあり方に関心を持ち、本を読み、積極的に人とかかわろうとする人。

このような人を育てます

主として学校教育の中で、子どもと言葉を通して真摯に向き合い、子どもが学習や生活の中で、言葉を使って自らの可能性を広げ、高めていくことを支援できる人。

教員免許状等について

小学校教員を目指される方は小学校1種免許状、中学校教員を目指される方は中学校1種免許状(国語)を取得します。また、必要な単位を取得することにより、高校1種免許状(国語)を取得することができます。国語教育コースでは、さらに、必要な単位を取得することにより、幼稚園1種、学校図書館司書教諭等の免許を取得することができます。努力次第では、他校種・他教科の免許状の取得も可能です(ただし、現実的には取得できない免許状があります)。

就職・進学

三重県公立小学校、三重県公立中学校、三重県公立高等学校、愛知県公立小学校、愛知県公立中学校、愛知県公立高等学校、名古屋市私立小学校、名古屋市立中学校、滋賀県公立中学校、和歌山県公立小学校、静岡県公立小学校、金融業(銀行)、横浜市役所、大学院進学

教員

    在学生の声

    国語教育コースに入ってよかったと思うことは、同じことに興味を持つ友人に出会えたことです。授業中はもちろん、日常の会話の中でも国語教育、国語学、古典文学といった、様々な分野のことについて皆で意見を交わし自分の理解を深めることができます。また、先生方は豊富な知識をもとに親身にご指導下さり、新しい視点から国語を考えることもできます。現在国語は学校現場でも重要視されています。日頃から国語について考えることで、将来学校現場で働く上でも役に立つのではないかと思います。(O.S.)
    国語教育コースでは、文学や日本語文法などを学ぶことを通じて、「言葉」についてより理解を深めることができます。特に私が興味をもったのは、良好なコミュニケーションのために、どのような言葉が使われるかについてです。三年次から入るゼミでは、このような興味を基に、「人を誘う文」について研究を行っています。このように、言葉についての幅広い興味に応えてくれることも、国語教育コースの魅力です。(M.K.)
    私は国語教育ゼミナールに所属しています。一つの教材を分析するのであっても、同じゼミ生の意見や先生方のお話を聞くことで、新たな視点が得られ、日々刺激を受けています。人との対話を通して、自分の考えがより明確になっていくこともあります。また、国語科の授業を受ける中で、改めて一つ一つの言葉の意味の大切さを考えるようになりました。教員になるにあたり、自分が無意識のうちに囚われている固定観念や教育観を見直すことになると同時に、教員として自分がこれから何を目指すのかを考えるきっかけが得られると思います。(G.K.)
    (平成21年度以降卒業者)(平成21年度以降卒業者)