急速に変化する現代社会では、そこで生じる学校教育の諸問題が多様化・複雑化しています。このため、一人の教員としてそれに対応するためには、広い見識とそれに基づく指導力が求められます。一方で、我が国は技術立国としての地位を築いていますが、我が国の社会の発展を支える近年の科学・技術分野は融合化・複合化が進んでいます。このため、その基本となる学校教育における教科には柔軟な連携あるいは教科にとらわれない知識と指導力が必要とされると考えられます。すなわち、今日の学校教育現場では、広い視野・知識と柔軟な思考をもつ人材が求められており、そうした人材がリーダーシップを発揮することにより、社会情勢に応じたより良い学びの場が形成されると考えられます。これが、三重大学教育学研究科において育成する人材像です。本研究科は、こうした現実的な諸課題に対応するために、専門性に特化した組織構成を改め、平成24年度より、学校教育領域、特別支援教育領域、人文・社会系教育領域、理数・生活系教育領域、芸術・スポーツ系教育領域という専門分野横断型の組織構成を採用します。