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コースの特色
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海外の大学との遠隔授業 |
外国人教師による授業風景 |
英語教育コースは国際化時代にふさわしい資質と能力を持った英語教員を養成することを目的としています。英語教育コースでは、国際化時代の英語教員に必要な英語の実践的運用能力のみならず、英語の歴史的発展、構造的特質、英語の社会的機能等の語学的知識、言語芸術としての英語文学、英語教育に欠かせない外国事情や異文化理解、言語習得理論や実践的英語教育法等を専門的・総合的に学んでいきます。多くの専門科目の授業を通して確かな英語力と英語に関する専門知識、そして国際感覚や教授技術を身につける機会を提供しています。
学生定員は13名(初等6名、中等7名)です。英語専攻生の間には学年を超えた和気あいあいとした雰囲気があり、それぞれが助けあって厳しい授業に臨んでいます。学生は英語力を伸ばそうという意識が高く、ほぼ毎年1~2名が三重大学の協定校への交換留学をめざしたり、私費による6~12か月の海外留学に臨んだりしています。留学以外にも、教養教育院が実施する英語特別プログラムによるイギリス・シェフィールド大学短期海外研修、教育学部が実施するニュージーランド・オークランド大学教育研修に多くの英語専攻生が積極的に参加し、英語力を伸ばしながら国際的な視野を広めています。
カリキュラムの特色
教育実地研究における授業実践 |
英語教育コースでは、他のコースと同じく、1年次から専門科目を学びます。専門科目は「英語コミュニケーション」「英語学」「英語文学」「比較文化」「英語教育」の分野に分かれており、それぞれの分野で実践的な英語運用能力と英語に関するさまざまな専門知識を身につけていきます。1年次のカリキュラムは全般的な英語基礎力の充実に重点をおいており、「聞くこと、読むこと、話すこと[やり取り]、話すこと[発表]、書くこと」といった4技能5領域における英語コミュニケーション・スキルの習得を中心に学びます。英語会話は外国人教師から学びます。2年次では準必修的な専門科目が加わり、英語運用技術の習得と並んで基礎的な専門知識を学んでいきます。3年次になると必修の専門科目が増え、2年時の専門知識をもとにより深い専門知識を学んでいきます。3年次の9月には4週間の教育実習があり、3年次はとても忙しい学年となります。4年次になると卒業論文のテーマを決め、それまでの専門知識を生かしながら、指導教員の指導を受けて卒業論文作成に取り組みます。その一方で、教員採用試験の準備や就職活動もしなければなりません。
英語教員の養成という観点から学校現場とのつながりも重視しています。1年次には「教育実地研究基礎」という授業で数回小学校と中学校を訪問し、現職教員による外国語活動や英語の授業を参観して英語教員のあり方について学びます。2年次の9月には3年生が行なっている教育実習を参観し、教育実習への意識を高めていきます。3年次の4週間教育実習では、教壇に立って、それまで教室で学んだ知識や技能を実践します。
英語教育コースではどの授業においても課題が多く出されます。そのため予習復習など授業の準備に多くの時間をかけることが求められます。英語で口頭発表する授業もあれば、英語でレポートを書く授業もあります。また、卒業論文は英語で書くことが義務づけられており、卒業論文の中間発表会では英語で発表しなければなりません。
ユニークな授業として米国の大学との遠隔授業があります。米国ノースカロライナ大学ウィルミントン校の「日本文化研究」のクラスやミシガン大学の「日本語」のクラスとタイアップしてZoomなどを活用したタンデム学習を行っており、アメリカの大学生と直接意見交換を行う機会が設けてあります。
コアカリキュラム(教職) コアカリキュラム カリキュラムマップ
このような人を求めます
- 何よりも英語が好きで、英語という言語や英米文化に関心があり、英語の諸相について深く学びたいという意欲のある人。
- 英語教育に関心があり、将来、英語教員になろうと強く希望している人。
このような人を育てます
英語運用能力だけでなく、英語や英米文化、異文化理解に関する深い専門知識を身につけ、確かな国際感覚、言語感覚を備えた英語教員。
教員免許状等について
小学校教員をめざす人は小学校1種免許状、中学校教員をめざす人は中学校1種免許状(英語)を取得します。また、必要な単位を取得することにより、高校1種免許状(英語)を取得することができます。
就職・進学(過去10年間)
教員: 公立小学校(三重県、愛知県、名古屋市、静岡県、福井県、兵庫県)、公立中学校(三重県、愛知県、岐阜県、兵庫県)、公立高等学校(三重県、愛知県、名古屋市)、私立小学校(三重県)、私立高等学校(三重県、愛知県)
大学職員、その他国内外の大学院に進学
教員
- 荒尾 浩子(教授):英語教育(異文化理解、学習者論)
- 金子 淳(教授):英語文学(小説)・英語教育(評価、AIを活用した英語教育)
- 中川 右也(准教授):第二言語習得論・認知言語学・英語教育学
- 西村 秀夫(特任教授):英語学(英語史、中世イギリス文献学)
- John Wolfgang Roberts(外国人教師):英語文学(メタフィクション)
- Kent Scott(特任講師):英語教育(早期英語教育論)