教育学部では毎年多くの留学生を協定大学や海外大学から受け入れています。ここでは教育学部に留学した皆さんの声をご紹介します。
留学生の声
私は教育学部の特別聴講生として三重大学に留学している学生です。よい先生と環境に恵まれて、充実した日々を送っています。留学生なので、日本語がわからないという心配もあったのですが、先生方は常に留学生に配慮してくださいますので、安心して授業に臨むことができます。言葉で躓いた時には簡単な表現に変えたり、ジェスチャーで示したり、ちゃんとわかるように丁寧に教えてくださいます。指導する際には学生の意志を尊重してくださいますし、つねに学生のよい所を見つけて励ましてくれたりしているので、先生方には暖かく見守っていただいているなとよく感じます。環境面でいうと、留学生の寮がキャンパス構内にあるのは大変魅力的だと思います。通学時間が節約できるだけではなく、授業のない日にも、気軽に学食や図書館など大学の施設を利用しに行けるので、便利です。教育学部では書道や中国であまり受けてこなかった日本語教育学の授業に参加していますが、初めて知ることばかりで、面白いです。授業では、日本語学習者の立場ではなかなか考える機会がなかったような事柄がたくさん取り上げられ、指導者の立場に変えて物事を捉えられるようになりました。また、海外ではなかなか聞けない日本での日本語教育事情もたくさん紹介されているので、日本語教育、特に日本語教育の多様性、複雑性に対する理解も深められたのではないかと思います。教育現場で役に立つ学びばかりで、国に帰ったら、三重大学教育学部で学んだ知識を教育実践に生かせたらと思っています。(2023年度・広西大学)
半年という短い交換留学ですが、いろいろ体験しました。初めて三重大学に来たときは日本人先生、学生、スタッフたちとちゃんと話せるか自信がなく、日本の大学の授業方式も知りませんでした。心配しましたけど、嬉しかったのは、みんなが優しくて、わからないところがあったら、いつも親切的に説明してくれたことです。教育学部に所属し、いくつかの教育学部の授業を履修しました。どれも勉強になりました。指導の先生も私の大学院での研究について、いろいろアドバイスをしてくれたことは、研究を進める大きな助けになりました。国際交流センターの研修活動にもよく参加し、日本の文化をさらに深く体験することができました。授業を通して、日本人の友達もでき、一緒にボランティア活動に行くなど、楽しい経験をしました。また、ホームステイ・イン津という組織が主催するホームステイのプログラムに応募して、優しい日本人家族と仲良くしました。帰国しても、忘れられない貴重な思い出になったと思います。(2023年度・広西大学)
私が三重大学への留学を決めたのは、ずっと留学するのが夢で、特に日本で勉強したいと思っていたからです。全く違う文化を発見し、知らない人たちと出会い、日本語を学び、さらには英語も流暢になりたいと思いました。三重大学は自然が多く広くて素晴らしい大学です。キャンパス内を歩き蝉の鳴き声を聞いたり、夕方に海に行ったりするのが好きで、とてもリラックスできる環境です。先生方や事務職員の方々はとても親切にして下さり、生活は順調にきています。私の日本語学習は、生活に役立ち、上達を感じています。現在、12個の授業を取っています。4つの日本語関連、4つの英語専門科目や英語スキル関連、そして他の4つは国際キャリア関連の授業です。新しい友人ができ昼食を共にしたり、授業後、居酒屋やカラオケに出かけて楽しんでいます。日本語か英語しか話す選択肢がない国にいるのはとてもためになり、シャイな性格を乗り越え、自分を成長させてくれる経験ができています。(2023年度・サボア・モンブラン大学)
海外研修・留学体験者の声
私は三重大学の海外研修プログラムの1つであるNZのオークランド大学教育研修に参加しました。実際に幼・小・中・高・大と様々な校種の授業に参加することができます。日本でしか学校教育を受けたことがない私にとって、海外の教育観を実際に体験できた経験は非常に貴重なものであったと思います。研修中には驚くことや疑問がたくさんありますが、現地の生徒や先生に聞けば、丁寧に分かりやすく説明してくれるので安心です。私が特に印象に残っているのは、一人一人の生徒が自分のやり方で自律的に学習を行なっていたことです。教師陣もまたそれらを尊重し、ICTを使用し、データに基づいたアドバイスや指導を行っていました。しかし、進んだ技術に頼るだけでなく自然豊かな環境で"地球と共に生きる"という彼らの生き方は深く教育にも息づいており、自然と技術の絶妙な調和が感じられました。研修を通して、海外の教育観をもっと知りたいと思いました。【2022年度 オークランド大学教育研修】
私は二年生の前期終了後、大学を一年間休学し、9カ月間カナダに留学しました。もともと留学をするならカナダが良いと決めており、大学のプログラムではカナダに行くことができなかったため、休学をしたうえで留学エージェントを通し自費による留学をしました。私は現地で大学に通ったり、永住権を取得したりすることは考えておらず、ただ英語を話せるようになりたいという気持ちがあり、語学学校に通っていました。同じ学部の先輩や友人で留学した人がおらず、コロナ禍のなか何もかも手探りな状況での留学準備期間は、時には本当に自分にやり通せるのか、やめた方が良いのではないかと迷うこともありました。ビザ取得などの事前準備に苦労したり、授業についていけず不安になったりと多くの困難がありましたが、留学は私の想像を超える素晴らしいものでした。新しい土地、新しい言語、新しい文化、新しい人間関係。それら全てが自分の視野を広げ、糧になっていると感じます。誰もしないからやらないという考えはもったいないと思います。【2021年度・カナダ研修】