学生の資質・能力の向上を目的とした大学教員の教育力向上は、自主的かつ継続的に取り組むべき課題であると考えています。そのため、本学部では「継続可能」かつ「役立つ」ことを基本方針としたFD活動(※参照)を展開しています。そこでは、FD活動を広く大学教員の職務的な資質向上ととらえ、教育力と研究力とが相互に影響を与えつつ共に向上していくよう取り組んでいます。
主な活動としては、「学びの振り返りシート」および「授業改善のためのアンケート」を前期・後期の年2回実施し、学生による評価・意見に対して、教員が所見・改善方針などをフィードバックすることで授業改善に役立てています。結果は、「学生による授業評価」として、学生向けに公開されています(学内限定)。このほか、授業づくりや成績評価に関する研修会、多様な領域の研究・教育に触れ視野を広げることを目的とした研究・実践紹介、教員相互の授業公開・参観などを行っています。また、こうした成果を紹介し、全教員に浸透させられるよう「FD通信」を発行しています。
※FD(Faculty Development:ファカルティ・ディベロップメント)
中央教育審議会「我が国の高等教育の将来像」答申(2005年1月)において示された、「教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取り組みの総称。その意味するところは極めて広範にわたるが、具体的な例としては、教員相互の授業参観の実施、授業方法についての研究会の開催、新任教員のための研修会の開催などを挙げることができる」となっています。大学設置基準の改正(2007年4月1日施行)により、FD活動は義務化されています。