文部科学省が公募する「大学教育推進プログラム」は、各大学・短期大学・高等専門学校から申請された、学士力の確保や教育力向上のための取組の中から、達成目標を明確にした効果が見込まれる取組を選定し、広く社会に情報提供するとともに、重点的な財政支援を行うことにより、我が国の高等教育の質保証の強化に資することを目的として実施されています。 この大学教育推進プログラムに、本学部で応募したプロジェクト「隣接学校園との連携を核とした教育モデル」が採択されています。本プロジェクトは、 「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に採択されたプロジェクトの成果を土台として、その取り組みを発展させるとことを目指しています。本プロジェクトの概要は以下のとおりです。なお、取り組みの概要については、
「隣接学校園との連携を核とした教育モデル」取組概要説明資料
もご覧ください。
これまでに、実践的指導力を涵養する場として三重大学と隣接する一身田中学校区の学校園との連携が進展しています。本プロジェクトでは、この実績を基盤として、隣接するもう一つの学校区である橋北中学校区の学校園を含め連携を拡大し、2つの中学校区(2中学校、6小学校、3幼稚園)および教育委員会との連携協力体制を深化させ、実地研究を核とした教員養成の教育モデルを構築しようとしています。本プロジェクトは、多様な教育課題への支援に参与しながら、教員としての資質形成に結びつく体系的で幅広い学びを保証することによって、質の高い教員を養成することを目指してます。特に、学生が隣接学校現場の多様な活動に参加し、大学での省察と往還を通して、教育現場の課題を発見・解決する体験をもち、実践的指導力を育成したいと考えています。
本プロジェクトの到達目標は、
- 教育現場での教育実地活動時間を増大すること。具体的には、初年次から全学年にわたって、年間20日で20時間以上(教育実習を除く)を目指します。
- 教員になるための資質に関する学生の意識を向上させること。これに対して、「学びの履歴」を軸とした教職支援を行います。
- 本学部・研究科学生に対する学校現場からの信頼度を向上させること。連携協力校の全教員からの100%の信頼度を得ることを目標とします。
- 附属学校と隣接校区の学校園のみでの教育実習体制の構築。これにより、大学教員と実習校の教員による連携した学生指導が可能となります。
本プロジェクトは、本学部・研究科 地域連携推進委員会・津市教育委員会・連携協力校からなる地域連携連絡協議会として実施します。地域連携推進委員会は、三重大学高等教育創造センターと教育学部・研究科内各種委員会とが連携して、本プロジェクトを実りあるものとする体制を構築しています。
なお、本プロジェクトを展開する連携協力校は、
一身田中学校区:一身田中学校、一身田小学校、栗真小学校、白塚小学校、白塚幼稚園
橋北中学校区:橋北中学校、西が丘小学校、北立誠小学校、南立誠小学校、北立誠幼稚園、南立誠幼稚園
です。