三重大学大学院教育学研究科で、教育研究を深めませんか。
教育学研究科長
宮岡 邦任
近年、社会の大きな変容に伴い、学校現場の教育課題も複雑化、多様化してきています。 教師に求められる資質も多岐に及び、教員一人ひとりの専門性と実践力の向上が求められるとともに、「チーム学校」として教職員が連携して多様な課題に取り組んでいけるような環境づくりも重要視されています。 このような社会的要請に対応するべく、本教育学研究科は令和3年度にこれまでの二つの専攻(教育科学専攻・教職実践高度化専攻)を統合し、新しい形での教職実践高度化専攻を立ち上げました。この専攻には2コース(学校経営力開発コースと教育実践力開発コース)があり、各コースの下にそれぞれ2つの分野が開設されています。詳しくは本パンフレットをご参照いただきたいと思いますが、学校経営力開発コースは学級・学校経営、学習指導方法の開発・改善など、主として教職に重点を置いた学修、教育実践力開発コースは各教科の専門性や指導法に重点を置いた学修を通して、専門性と実践力の深化を目指しています。なお、教育実践力開発コースでは幼児教育、特別支援教育について学修することもできます。また、いずれのコースとも現職教員、学部新卒学生の進学が可能です。 教職実践高度化専攻では、マネジメント能力、課題発見・解決能力、未来を拓く力の育成を3つの柱として掲げ、スクールリーダー・ミドルリーダーとなって地域の教育をけん引していく人材の育成を目指しています。そのために研究者教員と実務家教員によるチームサポート体制や問題発見解決型学習(PBL;Problem Based Learning)を取り入れたカリキュラムなど、「理論」と「実践」の両輪で学修を進める工夫を行っています。 日々変化している教育現場の中で抱いた課題を解決したいと考えている方、大学卒業後も教育に関する専門的な研究を進めたい方、学校現場での教職経験を活かしてさらに専門的な深く広い視点からの教育研究を進めたいと願っている方、様々な思いをお持ちの方々が集い、共に学び、議論する、本教育学研究科はそんな砥礪切磋の場でありたいと考えています。教育に対する熱い思いを持ったみなさんを待っています。